ルチャリブレ馬鹿は今日もプロテインです

ルチャリブレ、プロレスのスペイン語記事を日本語訳して紹介します。

プラシーボ効果で捻挫の回復が早い!

 捻挫をした先週の土曜日に、僕のことを心配してくれた隣人のビクトールが「これを使うと早く治るぞ!」とクリームをくれた。ビクトールはもう50歳くらいのおじさんだが、イタリア系の血が流れていることもあってか気持ちはずっと若いまま。27歳の僕よりも若いんじゃないかと思ってしまうほどである。何でも彼はバスケットボールが趣味で、職場の仲間とよく遊んでいるらしいが、やはり彼も怪我をすることが多く、そのときにそのクリームを使うと治りが早いとのことなのだ。

 僕は素直にビクトールに感謝して土日月と、起床後と就寝前に足にクリームを塗って一日も早い回復を祈っていたわけだが、他人から借りているものをいつまでも使うのは良くないし、これからもまた捻挫になる可能性はあるので、昨夜は退社後にビクトールの部屋を訪ねてどこでこのクリームを買えるのかを聞こうとしたのだ。

「あ、ビクトール。このクリーム本当に効くね。同じものを買って来てくれないか?」

「あーメンゴメンゴ。これ水虫用のクリームだったわ」

「ええ!?でも本当に回復が早いけど、どういうことなの・・・」

「プラシーボ効果って知ってるか?たぶん、お前がそういう風に思い込んで使ったから効果があったんだよ。こっちが正しいクリームだから使ってくれ。」

 ということで、僕が使っていたクリームは筋肉の炎症を緩和するようなものではなく、水虫用治療用のクリームだったのである。

 プラシーボ効果というものは以前から知っていたが、まさか自分がそういった体験をするとは思っていなかったので、正直に驚いた。今回の捻挫は足首全体にまで腫れが広がっていて、素人から見ても重傷なのはわかっていたが、クリームのおかげで回復が早く、日曜日には自力歩行が可能になったし、月曜日からは段差の昇降もできるようになった。人間が持つ自己治癒能力というのは想像しているものより遥かに優れているようだ。

 この回復ペースだと週末には通常のトレーニングができるようになるまで回復するかもしれないが、ランニングができるかどうかは微妙なところだ。焦らずに毎日の足の状態を観察していきたい。