先週の金曜日にアレナ・メヒコへ行って参りました。
アレナ・コリセオの魅力を知ってから、どうもアレナ・メヒコへは行きづらくなってしまったわけですが、仕事は休みだし、大好きなマルセラ姐さんとダークエンジェルも出場するし、日本から来た朱里も登場するし、行かないわけにはいかねえだろう!
ということでルチャ・レポートです。
まず最初に断わっておきたいんですが、今回は2階席じゃなくてリングから4列目の席を確保しました。2階席からも十分楽しめるのは確かなんですけど、せっかくだからお気に入りの選手を近くで見たい*1じゃないですか。
この近さですよ!選手も場外へ降りたときに間近に来てくれます。ただ、チケット高かった*2なぁ。
1RA LUCHA DE PAREJAS
テクニコはロビンとフライヤー、ルードはネグロ・カサスの甥っ子カネロ・カサス*3とエスパントジュニア。このカネロ・カサスがですねぇ、カサスファミリーの一員ということや、体格的にも恵まれていて個人的に推していきたいルチャドールなんですね。
ただ、彼の課題はこれだっ!というフィニッシュムーブがないこと。まあ、フィニッシュムーブは非常に大切なので、これからじっくり研究してピッタリな技を見つけていただきたいと思います。
エスパントジュニアがロビンにカナディアンデストロイヤー*4を仕掛けた際に、ロビンが頭からマットに叩きつけられ、ロビンは試合後に担架で運ばれていきましたが、スローモーション再生でチェックしたところ、頭はマットに触れてすらいなかったことが判明。どういうことなの・・・
試合はルードの勝利でした。
2DA LUCHA DE RELEVOS DE TRIOS
テクニコはトリトン、スターマンにペガソ、ルードはエチセロ、ラシエル、カンセルベロ。試合自体は可もなく不可もなくといった感じ。2試合目もルードの勝利でした。
3RA LUCHA DE LAS AMAZONAS
コメンテーターのアマポーラの代わりにプエルト・リコ出身のセウシスが参戦。セウシスと朱里選手は日本で既に面識があるのではないでしょうかね。ルーダはレイディース・デ・ポランコの2人とセウシス、テクニカは朱里、マルセラ姐さん、そしてダークエンジェル。
先週日曜日の試合があまり良くなかった女子ルチャでしたが、今回はマルセラ姐さんが活躍。ダークエンジェルというとビジュアルが際立ってますが、彼女は場外へのプランチャ等、高度な空中技もできるんですね。
朱里選手は、第一印象は痩せてんなぁ~という感じですかね。一番わかりやすいのが太ももの太さ。マルセラ姐さんは下半身ががっちりしているので、朱里選手が隣に立つと違いは一目瞭然。スタイリッシュなダークエンジェルも足は結構細いんですが、朱里選手は彼女より細かったですからね。まあ、本業がキックボクサーだそうなんで、かなり体は絞っているんでしょうね。
まあ、ただ日曜日のCMLL-REINAインターナショナル王者戦は、対戦相手がアマポーラですからね。対格差がちょっと心配*5です。
MATCH RELAMPAGO EN BUSCA DE UN IDORO
4試合目はCMLLが毎年行っている新人の中から次のスーパースターを探そうというイベントのための試合。金曜日はドラゴン・リーとゲレーロ・ネグロジュニア、カチョロとカベルナリオが対戦しました。
注目なのはカベルナリオですかね。観客の心を鷲掴みといった感じで、彼を応援していない人がいないくらいの歓声。試合内容もカベルナリオが次々とカチョロに技を仕掛けて、カチョロは防戦一方。しかし、最後の最後に油断したカベルナリオにカチョロが脇固めで勝利。
試合に勝ったのはカチョロでしたが、審査員から高い評価をもらったのはカベルナリオで、なんと満点の40点を記録。いつもは厳しい評価を下すティランテス*6が「お前みたいな新人は見たことがない」とコメントして10点を付けたのは印象的でした。
SEMIFINAL
セミファイナルに登場したのは、テクニコがアトランティス、ポーキー、ディアマンテ・アスル、ルードがウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、ピエロス。個人的に期待したのはディアマンテ・アスルとピエロスの抗争だったんですが、この試合で始まったのはアトランティスとウルティモ・ゲレーロの抗争でした。
写真の通り、試合はウルティモ・ゲレーロがアトランティスのマスクを奪いルードの反則負け。試合後のマイクパフォーマンスでは今年のアニバーサリーイベントでマスクを賭けた試合をウルティモ・ゲレーロが要求し、アトランティスがそれを受けて立つことに。今年のアニバーサリーのメインはアトランティスとウルティモ・ゲレーロのマスカラ・コントラ・マスカラになりそうです。
LUCHA FINAL
3試合目でカードの変更があった後、なんとファイナルでもカードの変更が。ショッカーが出場予定だったのですが、変わりにニエブラが登場。試合自体は無難にまとめましたという感じ。試合後のマイクパフォーマンス等も特にありませんでしたね。いや、試合自体は面白かったですし、盛り上がったんですけど。
*1:2階席からだと表情がかろうじて見える程度だけど、4列目くらいだと選手の声も呼吸も聞こえる距離。この差は大きい。
*2:2階席は50ペソだけど、昨日買ったチケットは300ペソ。およそ6倍だけど、そのくらいの価値は十分にある。
*3:以前はこの名前をAAAのヘビーメタルが名乗っていた。つまり、ヘビーメタルもカサスファミリーなのだ。そういわれてみると顔が似ている。
*4:https://www.youtube.com/watch?v=-YBs3I8kDuw これ受け身が取りにくいし、かなり危険な技の部類に入ると思う。
*5:女子のチャンピオンベルトは体重による階級が存在しないので、必然的に身体が大きい方が有利。他の格闘技と違って、リング上を自由に動き回れるルチャは、ある程度の体格差は動きでカバーできるものの、やはり限度はある。まあ、体が大きいから有利かというとそういうわけでもなくて、例えばゴヤ・コングなんかは体が大きすぎて、すばしっこい選手は苦手だし。
*6:レフェリーの一人。厳しい評価に定評がある。