写真:Izrael Velázsquez
メキシコ現地時間5月7日午後1時47分、ルチャリブレにマーシャルアーツの動きを持ち込み、リングに革命を起こしたともいえるルチャドール、カト・クン・リーことジョニー・レスカノ氏が心不全のために亡くなりました。
肺血栓塞栓症によりリングから去った後もルチャリブレに貢献し続けたカト・クン・リーはメキシコで偉大なルチャドールとされていました。70年代、現在は武闘家として活躍している佐山聡氏にルチャリブレを教えたのは彼で、そのおかげで佐山氏は後にタイガーマスクとして活躍することができました。
同年代に活躍したルチャドール達からは、試合を終わろうと思えばいつでも終わらせられる実力を持った、真の格闘家として恐れられていたそうです。あの有名なイホ・デル・サントさえも、カト・クン・リーとのマスカラ戦を恐れ、プロモーターが説得するのに骨を折ったという逸話も。
そのマスカラ戦で敗れたカト・クン・リーはEMLLのリングに素顔で登場、その様子はテレビでも放送されて、彼のマーシャルアーツを基礎とした動きに観客は魅了されました。