ルチャリブレ馬鹿は今日もプロテインです

ルチャリブレ、プロレスのスペイン語記事を日本語訳して紹介します。

ペンタゴン・ジュニア、ガルサ・ジュニア、そしてダガがAAAの退団を発表

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(写真:@Konnan5150 記事元:solowrestling.com)

 ルチャリブレ界に激震が走った。インディー興行The Crashの開催を記念するショーから数時間後の間に、ガルサ・ジュニア、ダガ、そして、ペンタゴン・ジュニアがAAAを退団し、The Crashに所属することを発表した。

 興行では、ダガとガルサ・ジュニアが会場に乱入し、ベスティア666を襲撃。その時、二人はぺロス・出ル・マルのシャツを着用していた。そして、メインではペンタゴン・ジュニアが弟のフェニックス・エル・レイと共に登場し、自身が既にAAAを退団しフリーとなっていること、そして名前をペンタ・エル・セロ・ミエドに変更し、現在はフェニックスと、ルチャブラザーズというチームを結成したことを発表した。

 この3人のAAA退団には様々な要因がある。ペンタゴン・ジュニアは、メキシコではAAAが、そしてアメリカではFMVが肖像権を有しているため、名前をペンタ・エル・セロ・ミエドに変更せざるを得ない。また、AAAはセロ・ミエドも商標登録しており、ペロス・デル・マルもAAAの許可なしでは使うことができず、The Crash興行ではペロス・デル・マルのロゴは隠されるとのことだ。

 この動きはAAAにとって大きな痛手となる。フェニックス・エル・レイはAAAとの訴訟問題で2016年に同団体を退団、また、第24回トリプレマニアにも登場しなかった。AAAとペンタゴン・ジュニアの関係については、彼がGUERRA DE TITANESに登場したこともあって、同団体との関係は良好と思われていた。ところが、同興行でジョニー・ムンドとのラテンアメリカ王者戦では敗北し、タイトル奪還には至らなかった。その後、ダガがラテンアメリカ王者タイトルへの挑戦を宣言したため、ペンタゴン・ジュニアの敗北も脚本の内かと思われていたが、どうやらそうではなかったようだ。ガルサ・ジュニアは2015年から団体に所属し、メキシコ北部の興行ではAAAを代表する選手として活躍していたが、The Crashの代表であるコナンとの関係がそれを上回ったようだ。興行ではコナンが「クソッタレ、AAA!」と叫び、コナンとAAAの間にはまだ確執があることを伺わせた。

 AAAの副会長であるドリアン・ロルダンは、あめりかでLUCHA UNDER GROUNDを開催するFMVの代表取締役に就任することが発表された。これは、LUCHA UNDERGROUNDが今年の目標としている、イベントの生中継を達成するための組織再編と、ドリアン氏の経験を活かしたビジネス関係の再構築が目的とされている。ところが、興行では選手との関係のコントロールも必要であり、退団した選手とドリアン氏の間で一種の緊張関係があったのではないか、それ故、AAAだけではなく、LUCHA UNDERGROUNDからも退場したのではないかと言われている。これは、2016年LUCHA UNDERGROUNDが開催したLucha Libre en Vivo興行に参加した、ガルサ・ジュニアにも同じことが言える。こういった要点を踏まえた上で言っておかなければならないのは、誰もがLUCHA UNDERGROUNDには不満を偉大体はおらず、むしろ計画には誰もが真摯に向き合っていた。フェニックスはAAAからの退団は決定していたが、LUCHA UNDERGROUNDには参加を続ける意思だった。こういったことから、彼らのLUCHA UNDERGROUNDへの信用がうかがえるだろう。

 AAAの痛手は、The Crashにとっては有利となる。2016年、残念ながら計画の支援者達との合意には至らず、実現はかなわなかったが、コナンによる新しい興行の発表が期待されていた。The Crashはその計画の産物であると見られ、去年の興行では、LUCHA UNDERGROUND、AAA、マットやジェフ・ハーディーといったAAAと良好な関係を持ったTNAの選手などが参加していた。

 コナンは、2017年はフェニックス・エル・レイ、ペンタ・エル・セロ・ミエドの名前を挙げ、2017年は20から30の興行を開催を目標にすると口にしている。また、TNAのImpact Wrestling興行向けに、ザ・ブロークン・ハーディーズ、ニチョ・エル・ミジョナリオ、スペル・クレイジーが登場するビデオ映像の撮影をするなど、他団体との同盟関係を築く準備を始めている。フベントゥゲレラが撮影したビデオには、ガルサ・ジュニア、ペンタ・エル・セロ・ミエド、そしてダガが登場し、The Crashへの意気込みを語っている。コナンは個人のツイッターアカウントにて、1996年にPromo AztecaのためにAAAから大量の選手が流出したときから、同団体が変わっていないことを批判している。

Walter Rosales

www.solowrestling.com