(写真・記事元:THE GLADIATORES DIEGO MEJÍA EGUILUZ)
ルチャリブレに筋書きはない。昨日の敵は今日の友。ベネノ、チカノ、そしてダニー・カサスもかつてはIWRGのリングで強力なタッグを組んでいたが、今日はライバル同士として、伝統的なIWRGのリングで、トリプルスレッドマッチ形式のカベジェラマッチで、激戦を繰り広げた。
試合は3人の内、1人が負けるまで続けられ、勝者は髪を守り、新たな抗争の火種をライバルに残すことになる。3人はそれを知ったうえで、試合を有利に運ぶために、拷問技、蹴り技、そして激しいプレス技を用いて、ライバルの体力を削る方法を探していた。ところが、試合も終盤になり、ピンフォールやギブアップを狙った攻撃が始まると、試合を続けるためにお互いに妨害合戦が始まった。ダニー・カサスはリング上で最もルードにふるまおうと、ベネノとチカノを血祭りにあげたが、結果は上手くいかず、チカノがベネノからピンフォールを奪い、ダニー・カサスとベネノのが雌雄を決することとなった。
時間無制限一本勝負で臨んだベネノとダニー・カサスは、両者が流血しており、徹底的に試合を行わなければならなかった。場外への空中技、トップロープからのダイビングボディプレスやセントーンも試合を決めるには十分ではなかった。途中、ベネノのキャメルクラッチがダニー・カサスからギブアップを奪うかと思われたが、勝負は決まらず、カシータも決め手とはならなかった。ダニー・カサスは戦略を変え、ベネノにパイルドライバーを繰り出そうとしたが、レフェリーのゴリアトが禁止技であるとし妨害。その隙にベネノがダニー・カサスにティヘラスを繰り出し、試合に勝利した。