(写真・記事元:thegladiatores.com Alfonso Lizárraga)
4月26日水曜日第58回FILL杯が、ルチャリブレの聖地アレナ・ナウカルパンで行われた。今回はGYM VILLANOSとGYM FILLが対戦。GYM VILLANOSからは、ブラックランサー、クリマックス・ジュニア、マキナインフェルナル、イホ・デ・ビジャノⅢ、ビジャノⅢ・ジュニア、コルティス、シャオリン、タクレが、リングに登場。GYM FILLからは、アラス・デ・アセロ、アセロ、ディアブロ・ジュニア、アラミス、ブラックドラゴン、デモニオインフェルナル、カノン、シャドウボーイが登場し、GYM VILLANOSを迎え撃った。疑いなく、この大会は、既に形骸化していることはさておき、どちらがより優れたジムなのかをはっきりさせるためのものであり、また、GUERRA DEL GOLFOで見られた、短命に終わったブラックテリーとビジャノⅣの間で起こった新たな抗争が、今回の対戦を実現させたのだった。
両チームの戦いの中で、特に良い試合となったのは、ビジャノⅢ・ジュニアとディアブロ・ジュニアだった。経験の面で見れば、年齢が若いということもあって、ディアブロ・ジュニアが、ビジャノⅢ・ジュニアに優位だった。二人は、お互いの実力を申し分なく発揮し、試合が展開し一人また一人とリングから去っていくと、やはりこの二人がリングに残り、試合の勝敗を決することとなった。
レイ・アルトゥーロの子孫と、ベネスエラの鷲がリング中央で対峙すると、ビジャノⅢ・ジュニアの場外へのプランチャが、ブラックテリーに誤爆。するとブラックテリーがラリアットで報復し、ディアブロ・ジュニアが丸め込んで、ピンフォールを狙った。ところが、その後、ビジャノⅣがリングに上り、両者の体勢を逆転させ、ビジャノⅢ・ジュニアが逆にディアブロ・ジュニアを丸め込む形となって、そのまま、GYM VILLANOSの勝利となった。当然だが、ナウカルパンの会場からブーイングが起こり、試合後、腹を立てたブラックテリーがビジャノⅣに殴りかかる始末となった。