(写真・記事元:thegladiatores.com Alfonso Lizarraga)
マスクと、チャンピオンベルトと、そして髪の毛を賭けて、6月24日日曜日アレナ・ナウカルパンで開催されたIWRG興行のメインイベントにて、トラウマⅠ、エンペラドールアステカ、セレブロネグロが闘技場で激突した。トリプルスレッドマッチ形式で開催された試合では、敗者2名を先に決定し、その2名がコントラマッチで再び試合を行うという形式で行われた。
試合開始直後にラリアットをセレブロネグロに、強烈な顎へのハイキックをトラウマに決めたエンペラドールだったが、それだけで試合が決するわけもなく、試合は乱戦へ。トラウマのセレブロへの見事なドロップキックや、セレブロのエンペラドールへのパワーボムなどが決まったが、どれも決定打とはならなかった。
やがて、セレブロとトラウマが結託し王者を追い詰めると、レフェリーのレジェス・ロサスがお互いに試合を行うように促すも、それが逆に両者を刺激し、王者への攻撃はより熾烈さを増すこととなった。
しかし、そんな一時的な同盟関係も、トラウマがエンペラドールからギブアップを奪おうと試みた際に終了し、試合は再び三つ巴の状態に。まず最初にギブアップしたのはセレブロネグロだったが、その後、リングに乱入しイス攻撃でレフェリーを襲撃。それをレフェリーがエンペラドールの凶器攻撃だったと勘違いし、反則負けを宣言。試合はセレブロネグロとエンペラドールの一騎打ちで決まることになった。
エンペラドールは一気に試合を終わらせるべく、ラナで丸め込もうとするが失敗。続く、カナディアンデストロイヤーでもセレブロネグロを倒すことができず、今度は逆に延髄斬りを受けると、クラシックなブレインバスターで逆転され、ピンフォール負けを喫した。見事、自分の髪の毛を守ったセレブロネグロは、同時にウェルター級新王者となった。