金曜日の仕事帰りには職場の同僚と夕食を食べるのが恒例となっている。
大抵は日本食レストランに行くのだが、いつも刺激物をふんだんに使ったメキシコ料理を食べているので、日本料理の優しい味は胃にも優しいし、何より日本に帰ってきたかのような気分になる。
僕たちが通う日本食レストランは日本人が経営していることもあって、板前やシェフは基本的に日本人である。そのため、メニューにはいわゆる「メキシコ人向けの日本料理」はなく、純日本料理を楽しむことができるのだ。
料金は決して安くはないが味は間違いない。写真のような揚げ出し豆腐を食べることができるのは、純日本料理店だけだろう。
店に来る客層は日本人が多いのはもちろんだが、意外にメキシコ人も多い。魚の生食等に抵抗のあるメキシコ人はもちろん多いが、逆に刺身や寿司といった料理からその美味しさに気付くメキシコ人が多いのも事実。メキシコ人が日本料理に舌鼓を打つ様子を見るのは日本人として嬉しい限りだ。