毎週日曜日はIWRGの定期興行がアレナ・ナウカルパンで開催されているのですが、11月16日はラジョ・デ・ハリスコ・ジュニアのデビュー39周年記念興行が開催されました。同日、アレナ・メヒコでCMLLの定期興行が開催されていたのですが、あまり見る機会のないラジョ・デ・ハリスコ・ジュニアが出場するとなると、見ないわけにはいかねえだろうということで、アレナ・ナウカルパンに行ってきました。
アレナ・ナウカルパンに到着。したのはいいものの張り切りすぎて開場1時間30分前に到着してしまいました。完全にアホです。入り口にはテレビ局AYMスポーツのバンが停まっていてスタッフがのんびり準備をしていました。アレナ・コリセオやアレナ・メヒコとは違って出店がほとんどありません。マスクを売っている老夫婦とスナック菓子を売っている人たちが数人いた程度です。とりあえず、チケット(当然1列目)を買って待つことにしました。
この笠を持っているのはベネノです。気軽にファンと話し、写真を撮ったりしていました。CMLLのダリス姐さんは妹、もしくは姉です(年齢非公開なので不明)。他にもヒップホップマンやアルファ、ゴールデンマジックも見たのですが、リングの外の写真とってもしょうがないと思ったので撮影しませんでした。
後ろが騒がしいな、と思ったらなんと!!
今回の主役、ラジョ・デ・ハリスコ・ジュニアが登場!この後、ファンが殺到して簡易撮影会みたいになっていました。もうね、オーラが半端ないです。それにしても体が大きいですね。
リング真正面の席をゲット。受付のお姉ちゃんが気を遣ってくれたんでしょうね。これでチケットはたったの90ペソなんだから、IWRGの経営状態が恐ろしいぞ・・・。
開場入りして間もないころはチラホラとしか人がいなくて、「なんだよ、みんなラジョ・デ・ハリスコ・ジュニアが来たっていうの興味ねーのかよ」なんて思ってたんですが、興行が始まったころには2階席まで満席で3階席にまで人が座っていました。普段のIWRGでは考えられない光景だったと思います。
CMLLの興行とは違って試合前は子供たちがリングに上がって遊んでいました。
ラウンドガールはいないし、IWRGの社長が試合開始の挨拶とホイッスルを吹きにくるだけなので、華やかなCMLLやAAAの興行とは違った印象を受けます。これは1試合目に登場したスカイ・オサナとアルファ、アヌビス・ブラック、アトミック・スターなんですが、アルファは右腕を怪我していて、ほとんど何もできませんでした。その代わりスカイ・オサナが奮闘してテクニコの勝利。よくやった!
2試合目はコメディマッチでした。ディーバ・サルバヘとミス・ガビオタというIWRGの2大オカマキャラが一試合に集結。ルードのヒップホップマン、アポロ・エストラダ・ジュニア、アビスマンは終始やりにくそうな試合でした。DTUにも参加しているセプティモ・ドラゴンは、そんなコメディマッチでも大技を繰り出して大活躍でした。
そしてとにかく熱かった3試合目。WWSウェルター級新王者のエル・イホ・デル・ディアブロと、彼にタイトルを奪われたドクター・セレブロが試合開始前から既ににらみ合っています。トラウマ兄弟は父親であるネグロ・ナバロとの激しい応酬を繰り広げました。
額を割れられたセレブロが流血しています!この後、エル・イホ・デル・ディアブロも額を割られ血みどろの戦いに発展。
4試合目の賭け試合が始まりました。誰かがマスク、髪、もしくはベルトを失うという過酷な試合です。まずはIWRGの誇るスーパースター、ゴールデン・マジック!
入場から飛ばしてますね~。
顔が見えないんですがAAAでも活躍中のエテルノも登場。この試合の鍵を握る選手となりました。
カニス・ルプスも登場。ただし、今回は異色タッグマッチということで、エテルノとは組みませんでした。
土曜日のアレナ・コリセオでのLIGA ELITEでも活躍したスーパーノヴァが登場。
4試合目はエテルノの機転でゴールデン・マジックとカニス・ルプスがお互いのベルト、マスクを賭けて戦うことになってしまいました。長時間に及ぶ激しい流血試合になりましたが、カニス・ルプスのセコンドについたエテルノがゴールデン・マジックにローブローを繰り出し、それに気づかずレフェリーが無情の3カウント。カニス・ルプスはマスクを死守し、ゴールデン・マジックからIWRGインターコンティネンタルウェルター級タイトルを奪い、新王者となりました。
ファイナルは試合前にラジョ・デ・ハリスコ・ジュニアがIWRGの選手たちと記念撮影し、一人ひとりに声をかけていました。テクニコ、ルード関係なくラジョ・デ・ハリスコ・ジュニアはみんなのヒーローなんでしょうね。
マリアッチの格好と登場したラジョ・デ・ハリスコ・ジュニア。
テクニコはイホ・デ・ドス・カラス、ベネノ、ラジョ・デ・ハリスコ・ジュニア、そしてルードがピラタ・モルガン、イホ・デ・マスカラ・アニョ・2000、そしてXフライの代わりに再びエテルノが登場。
記念すべきラジョ・デ・ハリスコ・ジュニアデビュー39周年記念興行が、僕にとってのIWRG初観戦となったわけですが、率直な感想としては予想以上にルチャのレベルが高く、かといってエンターテイメント性をしっかりと兼ねていて、観客に飽きさせない興行になっているな、と思いました。
この興行時に出場していた選手たちが選りすぐりであったということは間違いないと思うのですが、ルチャの技術レベルは間違いなくCMLLと同等。AAAほどのエンターテイメント性はないものの、流血試合あり、凶器攻撃あり、適度なマイクパフォーマンスありということで、観客は興奮しっぱなしの興行でした。
また、選手のファンサービスがとても良くて、試合後はリングの外で観客一人ひとりの写真撮影やサインに応じなるど、CMLLやAAAでは考えられないサービス振りです。ただ、それが興行の進行を遅延させている要因でもあると感じました。
日曜日はいつもCMLLの興行しかチェックしていなかったのですが、アレナ・ナウカルパンが自宅から滅茶苦茶遠かったわけではなかったので、今後はIWRGの興行にもちょくちょく足を運ぼうかと思っています。
試合後、子供たちとの記念撮影をするイホ・デ・ドス・カラス。マスクを取られるハプニングがありましたが、兄のエル・パトロンの面影があるイケメ~ンでした。