メキシコは月曜日も休みということで3連休だったので、日曜日のアレナ・ナウカルパン興行に足を運びました。パンテラのデビュー30周年記念興行ということで、どんな感じなんだろうなぁ、と思っていたんですが、客入りはまずまずということですかね。それもそのはず、アレナ・メヒコではELITEの興行があって、そっちに客をとられた形になったのではないでしょうか。
午後5時くらいのアレナ・ナウカルパン前。チケットを求める人と開場を待つ人の列ができています。アレナ・メヒコやコリセオの前と比べると大分寂しいイメージですが、むしろこれがIWRGらしさとも言えます。
ミッドカードの忍者タートルズ対インポシブレ、ディアブロ・ジュニア、ゴルペアドール、ビオレンシア・ジュニアの試合。タートルズは客寄せパンダ的なイメージしかなかったんですが、去年に比べると個人の技術に磨きがかかっていて、ルチャドールとしてもかなり成長している感じでした。
あんまり良い写真が撮れなかったんですが、観客に挨拶し記念写真を撮るパンテラ。
パンテラの偉業を称える楯がリングアナウンサーのセサール・モレノがパンテラに手渡され、ルチャドールから祝福されます。その後は記念撮影。
メインのパンテラ、ダニー・カサス、スーパーノヴァ対マスカラ・アニョ・2000、カラウィ、モスコ・X・フライは開始のホイッスルがなる前からヒートアップ。マスカラ・アニョ・2000が「お前の30年なんかどうでもいい!」と発言し、パンテラを奇襲。試合内容はあまりよくなかったんですが、パンテラのトペ・スイシダが決まったときは観客から歓声と拍手が起こりました。
かなり久しぶりのナウカルパンだったんですが、やっぱりいつものIWRGという感じで、CMLLにお腹一杯の僕にはとても新鮮に見えました。はっきり言うとルチャリブレとしてのレベルはCMLLの方が格上です。IWRGのルチャドール達は家庭の事情、もしくは技術的な理由でAAAやCMLLのような一流団体と契約を結ばない、もしくは結べない選手達がほとんど。なので、中には素晴らしい選手もたくさんいます。そういう選手を発見したときの、「こんな良い選手がインディーにいるのを、CMLLやAAAのファンは知らないんだろうなぁ」という感じが、なんとも堪らないんですよねぇ。
それと、会場の手作り感というか、必要最低限の経費で運営してますよみたいな感じも大好きで、飲食物を売っている人も、このIWRGと昔からずっと携わっている人なんだろうなぁというのがよくわかるんですよね。小学生、中学生くらいの女の子も働いているんですけど、たぶん親の手伝いとかそんな感じで。まあ、でも一言だけ言わせてもらうと、トイレの電気は点くようにしてもらいたいですね。確か、去年行ったときに電球が切れていたのは覚えているんですが、昨日行ったときもそのままでした。トイレ真っ暗ですからね。軽いお化け屋敷状態です。そこ経費節約するところじゃないだろうという。
僕はいつもIWRGに行くときは最前列の席を購入するんですが、とにかく選手が気さくに声をかけてくるんですね。特に僕は顔も頭も目立つので、しょっちゅう絡まれるんですが、何故か彼らは僕が中国人でも韓国人でもなく、日本人とわかるんですね。昨日もエテルノとモスコ・X・フライに話しかけられましたが、エテルノは誰かから日本語を教えられたみたいですね。一緒に試合に登場していたスペル・メガはゲイだから気をつけろなんて言ってました。
ということで11月15日日曜日のIWRG定期興行レポートでした。