(写真・記事元:solowrestling.com Gin Malkavar)
5月5日金曜日大阪府豊中市ローズカルチャーホールで開催されたDDTプロレスリングの興行にて行われたHARASHIMA、高尾蒼馬、ヤス・ウラノ対勝俣瞬馬、樋口和貞、高山善廣のタッグマッチにて、高山がサンセットフリップをヤス・ウラノに仕掛けようとしたが、誤って頭から落下。高山は体を動かすことができず、試合はそのまま中止。近くの病院に救急搬送された。
5月6日土曜日DDT代表取締役社長の高木三四郎が、広報の今林久弥、松井幸則と記者会見に現れ、高山が昏睡状態であることを発表した。事故当時は、意識もあり、会話することができており、高木は高山と共に救急車で病院に向かった。
高山は事故後の検査で、頚髄損傷、変形性頸椎症と診断され、予断を許さない状況が続いているという。現在、高山は大阪の近くの別の病院に搬送されており、専門医師の治療を受けている。DDTは同氏の興行への出場を全てキャンセル。21日に予定されていたKO-Dタッグ王者タイトル防衛戦もキャンセルされた。また、高山が挑戦予定だった、竹下幸之介の持つタイトルへの試合は、ヤス・ウラノが代わりに挑戦することが決定した。
今回のケガで、伝説のプロレスラーの引退が囁かれている。50歳の高山善廣は、プロレスラーとしてのキャリアをDDTで過ごしており、男色ディーノと共にKO-Dタッグ王者の座に君臨している。新日本、全日本、プロレスリングノアの最高のタイトルを獲得したことのあるレスラー二人の内の一人として、プロレスラーとして数多くの偉業を達成した。大森隆夫との伝説のNo Fearや、鈴木稔とはIWRGタッグ王者を共に獲得した。プロレスリングノアでは、2015年、2016年、そして2010年のグローバルリーグタッグに出場し活躍。また、マーシャルアーツの世界にも進出し、PRIDEでは、伝説のドン・フライと対戦。高山のキャリアを語る上で外せないのは2004年佐々木健介との試合後に脳梗塞を発症し、2年間試合を欠場したことがあるという事実だ。