ルチャリブレ馬鹿は今日もプロテインです

ルチャリブレ、プロレスのスペイン語記事を日本語訳して紹介します。

【速報】マキシモとマスカラがCMLLから追放処分

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(画像・記事元:superluchas.com)

 5月19日金曜日アレナ・メヒコの駐車場で、アルバラドファミリーのメンバーと、その他数人が、ウルティモゲレロの私用車を破壊する動画が、ソーシャルネットで流出した。

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 動画には、マスカラ、マキシモ、ブラソ・デ・プラティーノ、そして、サイコ・クラウンが映っており、他の4人とウルティモゲレロの私用車を破壊している様子がビデオに映されている。

 動画では、サイコクラウンが鉄製のパイプ椅子で車を破壊している様子がはっきりと映っており、また、ブラソ・デ・プラティーノも車の部品を破壊している様子が映っている。マキシモとマスカラは、直接、車を破壊している様子は映っていないが、ビデオの最後に、車に乗り込もうとしている様子が映っており、そこでビデオは停止している。どうやら、この一部始終には次のような理由があるようだ。

 亡くなったブラソ・デ・オロは、CMLL労働組合の代表を約20年にも渡って担ってきたが、次の代表を決めることになり、ウルティモゲレロが、正規の組合の代表を担うことになったのだ。

 どうやら、アルバラドファミリーは次の代表もアルバラドファミリーから選出されるだろうと考えていたところに、勝手にウルティモゲレロが代表に選出されたところから、今回の行動を取ったようである。労働組合のオフィスは、CMLLからは独立しているものの、アレナ・メヒコ内に存在している。

 駐車場におけるアルバラドファミリーの、ウルティモゲレロの私的財産への破壊行動が、なぜ、アレナ・メヒコの警備会社に止められなかったのかが気になるところだ。

 アルバラドファミリーの蛮行は、ブラソ・デ・オロの死が代表不在のCMLL労働組合の負の面を暴露した。

 メキシコの労働組合運動は、革命の時代から労働者の権利を守るために活動を続け、大きな発展を遂げ、メキシコ労働者連盟により、政治システムが代表を選出、もしくは労働組合の暴走を止めることに成功した。

 ルチャドールによる労働組合運動の歴史は浅く、かつて、メキシコルチャドール連盟なる団体が、ドン・アドルフォ・エル・パトロン・ボナレスによって作れらたが、蓋を開けてみれば、それは会員費の徴収と、プロモーターからのイベントの誘致が目的だった。ところが、1970年にメキシコルチャドール労働組合が結成されると、90年代初頭、マニー・グスマン代表の時代まで組合の腐食は進み続け、もはや、労働組合に所属することなどに興味はなく、ただ、組合員から参加費を徴収することだけを心配していたという。

 AAAがフエルサゲレラによって独自の労働組合を結成した間、CMLLの複数のルチャドールも独自の労働組合を結成し、チェックメイトが代表に選ばれた。ところが、現CMLL代表取締役のパコ・アロンソがメキシコ労働者連盟への参加を促したために、長くは続かなかった。これは結果的に、一人の弁護士によって、真の労働組合を結成するのではなく、名前だけの様々な労働組合をホテル、レストラン、スポーツクラブ、そしてメキシコ全土で結成することになってしまったのである。

 ブラゾ・デ・オロは最期まで組合の代表を務めていたが、後年は複数のルチャドールから非公式に、彼の黒い噂が流れていた。

 ブラソ・デ・オロは、労働者の権利を求められるのではなく、受け取った利益の公開を求められていた。また、興行収入を着服し、ルチャドールへの支払いを行わなかったという。また、不正なアンチドーピング検査によって、強制的に団体から追放するなどの処分も行ってきたという。

 ブラソ・デ・オロの家族は、全員が組合のために働いていた。CMLLの社員の話によると、彼らは労働者の連合とは考えておらず、彼ら家族のためのビジネスだったという。それ故、ブラソ・デ・オロの息子であるマスカラが次の労働組合の代表になるべきだと考えていたようである。

 ところが、次の代表が決まらなかった。組合の要項によれば、次の代表は投票により決まり、それは次長だったニトロなのである。

 問題が起こったのは、恐らく木曜日。マキシモとマスカラも出席していた会議だ。ウルティモゲレロはその場で、ブラソ・デ・オロ、そして、恐らくはマスカラと、その関係者について発言し、それがアルバラドファミリーの怒りを買う原因となったのだろう。

 ソーシャルネットによって拡散されたビデオは、CMLLにマスカラとマキシモが登場する予定だった興行の全てをキャンセルさせた。また、複数の情報筋によると、二人は既にCMLLから追放処分を受けたという。現在のところ、マキシモの最後のアレナ・メヒコでの興行は、5月27日土曜日に、闘龍門によって開催される予定のDragomanía XIIであり、マルコ・コルレオーネとタッグを組んで、ウルティモゲレロ、レイ・ブカネロとの対戦が組まれている。CMLLは、この興行が闘龍門の興行であるため、マキシモの登場を許すかもしれないが、まず間違いなく登場しないと断言できる。

 その間、ルチャドールは、ウルティモゲレロを次の組合代表にしたいと考えているが、パコ・アロンソ自身が、次の代表を決めるために、投票の妨害を可能な限り行うはずだ。

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