(写真・記事元:solowrestling.com Walter Rosales)
メキシコルチャリブレ界が、アレナセレスティアルの選手を一人加えた。8月21日火曜日、有名ルチャドールのアルトゥーロ・ディアス・メンドーサこと、ビジャノⅢが死去した。家族の伝えるところによると、アルトゥーロ氏は、ある病院にて治療中、脳溢血で66歳*1でなくなったという。輝かしいキャリアをルチャリブレ界に残した。
アルトゥーロ氏は5人ルチャドール兄弟の3番目に誕生。父親は選手、また、プロモーターとしても知られるレイ・メンドーサである。アレナ・ナウカルパンでフェリーペ・ハム・リーと共に修行を積み、ルチャリブレのキャリアをスタートさせた。父親は当初、自身や兄たちと同じ道を歩むをことに難色を示したが、華々しいデビューを果たし、1973年に後に有名となるビジャノⅢとしてリングに上がった。
アルトゥーロ氏はビジャノファミリーの中で最も素晴らしい選手とされている。他の兄弟と共に、メキシコにおいて最も憎まれ、そして人気を誇ったグループを組んだ。彼のキャリアにおいて、ロス・ブラソス、ロス・ミシオネロス・デ・ラ・ムエルテ、ペロ・アグアヨや他の選手に対して、際立っていたといえる。
AAAやCMLLで試合を行っていたにも関わらず、アルトゥーロ氏は、視覚的に人気を誇る選手がいなかった、当時、クアトロ・カミノス闘牛場で興行を開催していたLLIにおいて、総合的に評価はされていないが、模範的な成績を保っていた。
ビジャノⅢは他の兄弟らと共に、トリオ王者、タッグ王者のタイトルを複数獲得。また、WWEライトヘビー級タイトル最長保持記録者でもあり、UWAウェルター級、そしてライトヘビー級の王者でもある。しかしながら、ビジャノⅢは最も多くのコントラマッチに勝利した選手の1人にも数えられ、ペロ・アグアヨ、テハノ、シグノ、ワイルド・ペガサス、ランボー、スペルアストロ、ブラソ・デ・オロ、ブラソ・デ・プラタなどに勝利している。
ビジャノは唯一、アトランティス、そして、L.A.Parkとのコントラマッチに敗れている。アトランティスとの試合は、彼のキャリアが最高潮に達していた時に行われた。2000年の3月、アレナ・メヒコで初めて行われたPPVの大会で両者は対峙。この試合は今日に至るまで、メキシコにおいての、コントラマッチを含む、ベストバウトの一つとされている。
現在は、AAAに姿を現すビジャノⅢジュニア、CMLLのロスターの1人であるイホ・デ・ビジャノⅢジュニアらが父の遺志を継いで活躍している。solowrestlingスタッフの一同、残された友人、そして互角族や同僚に哀悼の意を表します。安らかにお眠りください。
*1:別のメディアによると65歳