ルチャリブレ馬鹿は今日もプロテインです

ルチャリブレ、プロレスのスペイン語記事を日本語訳して紹介します。

AAAの最高視聴率記録はフェイクニュースか

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(画像元:LuchaLibreAAA.com 記事元:superluchas.com ERNESTO OCAMPO)

 アメリカンプロレスリングのレーティングは非常に便利なものではあるが、メキシカンルチャリブレでは90年代から重要視されないまま、TelevisaはCMLLとAAAの番組を終了するだけではなく、制作までをプロレス団体に委ねるに至った。そうして、ルチャリブレの番組は広告なしのゴールデンタイムで放送されるようになったが、視聴率は伸びず赤字のままであった。

 この経営方針以前、1997年からエミリオ・アスカラガ・ジーン氏が会社の指揮を執り事業再構築を行い、TelevisaはCMLLとAAAに巨額の支払いを行っていたという。AAAは倒産し、Promociones Antonio Peña S.A.によって事業再建が行われるまで、エミリオ氏が事業主であった。(ちなみにWikipediaではAAAが略称であるとしているが、実際はそうではないく、単なる商標である。

 そして今、CMLLがTelevisaに復帰し、AAAがTV Aztecaに放送局を変更し、再びレーティングが重要さを取り戻している。しかしながら、そのレーティングの基準はルチャリブレブームの頃のように高いものではないという。

 だからこそ、複数のウェブサイトで、AAAがTV Aztecaで記録したとされる数字が報じられたときは非常に驚いた。また、ヤングバックスもそのニュースをリツイートした。というのも、その数字が記録されたのがペンタゴン・ジュニア、フェニックス組と対戦した放送回であったからだ。

 報道によると聖金曜日の放送界は3.2、視聴者数は540万人であったとのことだ。この数字は驚異的であり、例えば、日曜日に放送されたサッカーメキシコリーグのトルーカアメリカの視聴者数は200万人強であった。

 我々はマーケティング企業のNeilsen IBOPEに、正しいデータを知るために連絡を取ったところ、実際の数字はかけ離れたものだった。その数字はというと、レーティングは1.37であり、視聴者数は772,140人であったという。

 地上波放送されたコンタクトスポーツ番組で最も視聴率を稼いだのはBox Aztecaであり、そのレーティングは2.16の1,251,000人である。以下に続く数字はメキシコでここ数週間で放送された番組のレーティングであり、Imagen TVによるWWEのレーティングも含んだ。

Lucha Libre Azteca — 4/12 : 1.6, 596,750
Lucha Libre CMLL — 4/13 : 0.43, 240,640
WWE Raw — 4/13 : 0.48, 272,760
WWE SmackDown — 4/13 : 0.40, 226,880
Box Azteca — 4/13 : 2.56, 1,444,000
Sábados de Box — 4/13 : 1.35, 760,350

Lucha Libre Azteca — 4/19 : 1.37, 772,140
Lucha Libre CMLL — 4/20 : 0.19, 161,020
Box Azteca — 4/20 : 2.16, 1,215,000

 メキシコのテレビ視聴率は落ち込んでいるということに気が付かなければならない。証券取引所においても、テレビ放送局の株価は恐ろしいほどに下落しており、政府系CMや減少し、番組制作費の予算の削減も続いている。(以前、メキシコは連続テレビ小説が世界で最も盛んに制作されている国であったが、現在はトルコから輸入・制作している。

 しかし、これらの問題の原因を生み出したのは、商品価値の低い番組を作るテレビ局自身であり、それはメキシコだけではないが、警戒すべき傾向であり(警戒するのは株主であって、消費者ではないが)、プロよりも高品質のコンテンツを作り出すYoutubeチャンネルが存在するのも事実である。

https://superluchas.com/no-los-young-bucks-no-lograron-un-rating-historico-para-aaa/