ルチャリブレ馬鹿は今日もプロテインです

ルチャリブレ、プロレスのスペイン語記事を日本語訳して紹介します。

【AAA】【CMLL】いつか敵対関係に終止符が打たれるのか?

(画像・記事元:superluchas.com Juan Carlos Reneo)

 AAA創立時から、CMLLとの根深い敵対関係が存在し続けており、それはある意味でメキシコルチャリブレに恩恵と呪いを与えてきた。両団体がナンバーワンになろうと競い合うことは、ファンに恩恵を与えてきた。しかし、それは同時に二団体による業界の独占を生み出し、第三の大規模団体の出現をほぼ不可能なものとしている。

敵対関係の始まり

 両団体の敵対関係が始まったのは、CMLL渉外係長を務めていたアントニオ・ペニャが退団し、複数のメインロスターを引き抜き、テレビサ*1の経済支援を受けてAAAを創設した瞬間からだ。

 これでCMLLの業界独占を崩壊させたAAAだが、両団体ともテレビサでテレビ放送を行っていたことから、同時に二団体による独占が始まった。時を経て、メキシコルチャリブレ業界のほとんどを手中に収め、第三の団体の出現を防いでいた。

 敵対関係は両団体の哲学にもはっきりと表れている。CMLLは伝統を守り保守的な哲学を持つ一方で、AAAは(常に成功しているわけではないが)革新的哲学で、ルチャリブレを進化させようとしている。これらの二つの哲学は互いに正反対な考えであり、これからも衝突し続けるであろう。

どのように敵対関係は終わることができるのか?

 AAAの前に、CMLLのライバル団体はクアトロ・カミノス闘牛場を本拠地としていたモラ・プロモーションであったが、友好的なライバル関係であり、頻繁に所属選手の相互交換が行われていた。

 CMLLとAAAが和解するのはほぼ不可能だ。唯一の和解の可能性があるシナリオはWWEがメキシコに進出することだ。それによって、両団体が民族主義を訴えて、WWEのメキシコでの勢力拡大を防ぐために力を集結させることではないだろうか。

 もちろん、WWEメキシコ支部CMLLとAAAの敵対関係に終止符を打つということは保証できない。両団体のエゴはありとあらゆるものに対して支配的だからだ。

実際

 AAAとCMLLの敵対関係が終わるのを待つよりも、地獄が凍ってしまうのを待つ方が簡単だ。状況はそれだけ単純であるということだ。両団体間の緊張は、我々が知っている他のスポーツの敵対関係にもよく似ている。例えば、レアルマドリードバルセロナのような永遠の敵対関係である。

 互いに反目するCMLLとAAAは、メキシコルチャリブレに中毒性の思わしくないシナリオを生み出してきたが、同時に業界を世界的に成長させたことも事実である。

¿Alguna vez terminará la rivalidad entre CMLL y AAA? (superluchas.com)

*1:メキシコのテレビ局の一つ。