ルチャリブレ馬鹿は今日もプロテインです

ルチャリブレ、プロレスのスペイン語記事を日本語訳して紹介します。

【AEW】AEWとルチャ・ブラザーズの冷戦

(画像・記事元:superluchas.com 記者:Juan Carlos Reneo)

 2019年からルチャ・ブラザーズ(ペンタ・エル・セロ・Mとレイ・フェニックス)はAEWのキーパーソン、とりわけタッグ部門での重要な選手という確固たるを地位を築き、ヤング・バックスのような素晴らしいライバルに恵まれ、タッグ王者として団体の黎明期を支えた。しかしながら、そういった時期が過ぎた現在、どうやら彼らのAEWでの活動は終わりを迎えつつあり、WWE入団の噂が日に日に広まりつつある。

緊張が高まるルチャ・ブラザーズとAEW

 AEWの社長トニー・カーン氏は欠場期間を補い、また団体のイメージを維持するために契約延長を決定した。ある人はこれを選手のWWEへの関心に対する直接的な返答であり、AEWが所属するプロレスラーにとってメインのライバル団体へステップアップするためのトランポリンのように受け取られてしまうことを防ぐ努力であると考えている。

 一方で、ルチャ・ブラザーズのケースも複雑化している。ペンタはWWEへ入団する計画についてバックステージで公に話をしたことで非難を受け、AEWでの居心地が悪くなってしまった。さらに、彼らのAEW退団に好意的な発言を行ったコナンのような関係者達のSNS上でのコメントが、2人とAEW間の緊張をより高めてしまった。このことにより、カーン氏は強硬な姿勢を取るようになり、ある人はAEWが創設された当初に謳っていたイノベーションと柔軟な精神に矛盾すると非難している。

 また、AEWで全てを手にした二人には新たなチャンスを探す自由が与えられるべきだという主張もある。カーン氏は所属選手がWWEに簡単に流出しないように対策を講じることを決意し、かつては非難していたライバル団体と同じ戦略を辿っている。

 契約延長によって、AEWはルチャ・ブラザーズと合意に至るまで、彼らの活動を停止させることが出来る。この決定は両選手の露出を制限し、同時に、かつてのWWEを思わせる方法で問題をコントロールしようとしているAEWへの非難が強まる可能性がある。しかしながら、両者が合意に至るか、AEWでの活動を再開することによってパノラマは変化するだろう。

 全ては歴史の浅い企業がWWEのような巨大企業と競争する際にぶつかる問題群という小宇宙の一つに過ぎない。カーン氏がAEWのイメージを守ろうとするのならば、団体の基礎的な価値観に立ち戻りバランスを取るべきである。ルチャ・ブラザーズにとっては、彼らの退団の方法はキャリアを重ねるための最良の方法について数々の質問を生んだといえる。どのような決別になるとしても、彼らがAEWで最高のタッグの一組であったということは揺るぎない事実だ。

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