
(画像・記事元:superluchas.com 記者:Juan Carlos Reneo)
AEW Grand Slam Mexicoは既に歴史の一ページに記録された。比較というものは常に嫌がられるものだが、とりわけ開催日程が非常に近かったWorlds Collideという、別の世界的団体同士が開催した興行との比較は不可避だ。興味深いことに開催日程の近さにも関わらず、二つのイベントはその構想、実行、評価が根本的に異なっている。
文化の融合
Grand Slam Mexicoは、CMLLの強い存在を尊重しつつAEWの特徴的なスタイル融合した、伝統的メキシカンルチャリブレの開催と考案され、二つの団体の最も素晴らしい部分を組合せ、スタイルの多様性に賭けた一夜だった。この一体化は、観客にAEWのアイデンティティを損なうことなく、メキシカンルチャリブレの価値と美学を高めたイベントを提供しつつ、本物かつ調和のとれたものと受け止められた。
対照的に、WWEとAAAのコラボレーションによるWorlds CollideはWWE自身の様式と未来像に、より傾倒しているかのように見えた。これは大会のプロダクションとメキシコ人レスラーに対する扱いにも表れていた。その顕著な例は観客からブーイングを受けたイホ・デル・ビキンゴと歓声を受けたアルベルト・エル・パトロンだ。この差は単純に会場に駆け付けたファンの種類というわけではなく、WWEがどのように団体外からの選手をプレゼンするかを決めたのかを物語っている。
哲学とオーディエンスの差
両イベントの根本的な違いはその哲学にあるように見える。Grand Slam Mexicoがメキシカンルチャリブレの古くからのファンとAEWの世界中のファン、全員のために考えられたものであり、メキシコの格闘技文化への心からの敬意を感じられた。一方でWorlds Collideは、とりわけAAAが平等な条件での協力者以上WWE未満の団体として、商品の一部として既に組み込まれたことを明らかに米国民に向けて発信したものだった。
評価と今後
Grand Slam Mexicoの成功は明白だった。地域のファンは熱烈かつ情熱的に大会を歓迎し、SNS上ではAEWの海外ファンの多くが、この大会がイングランドのウェンブリーで開催された大会のように特異なものではなく、毎年開催するイベントの第一回となることを望んでいる。
AEWがメキシコにおいて頻繁にイベントを開催する可能性は、世界最古の格闘技文化への敬意という単なる目配せではなく、リングを通じて文化的交流を続けていくという素晴らしい機会を意味していると言える。