やはりルチャの神髄はジャベにあると確信 2016/1/31 IWRG興行レポート

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 先日1月31日日曜日アレナ・ナウカルパンで開催されたIWRG興行に行ってきました。久しぶりのIWRG観戦なんですけど、やはり良いんですよね。CMLLにはない雰囲気なんですよ。ルチャリブレの興行としてのIWRGの水準は決して高くないです。エデカンもいません。むさ苦しいレフェリーのおじさんとコミッショナーしかリングには上がりません。とりあえずそれは置いといて、興行全体を振り返ってみます。

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 最初に断っておきたいんですけど、写真は全く撮ってません。撮ってはいけないというわけではなくて、動画撮影もできますし、選手との記念撮影、サインも貰おうと思えば貰えます。試合の間にリングに上がって撮影もできます。でも、僕はあまりそういうことをしたいとは思っていなくて。以前、インディーで活躍するエテルノが、試合中に携帯のカメラを掲げて撮影している観客に対して、「あんたらは試合を観に来たのか、それとも俺たちを見に来たのか」と煽ったことがあって、勿論、観客もそれをまともに受け取らなかったですし、エテルノがどれくらい本気でその発言をしたのかも、今となってはわからないですけど。それ以来、僕も試合中に携帯のカメラで撮影するのはもうやめようと思って。何故なら、僕はルチャドールを観に会場に足を運んでいるわけではなくて、試合を観に行っているわけですから。リングで命を懸けているルチャドールに失礼とか、そういう気持ちはほとんどないんですけど、僕は試合を観に会場に行くわけで、カメラで撮影しに行くわけではないですからね。

 さて、興行の方に話を戻します。まず1試合目のレイ・パロマ、アラス・デ・アセロ、アラミス対ボルティセ、パワー・ブル、ゲレロ2000ですが、まあ最初の試合ということで特に良かった試合ではなかったですが、2試合目の前座にはなったと思います。レイ・パロマなんですが、彼は日本人のようですね。うーん、見ていてあんまりコミュニケーションが取れていないなという感じでした。luchawikiにも掲載されていないほどのマイナーな選手です。

 個人的にこの日最も良かったのがこの2試合目のメキシコ州トリオ王者タイトル戦です。現王者のテリブレス・セレブロスであるブラックテリー、ドクトル・セレブロセレブロ・ネグロに、エル・イホ・デル・ディアブロディアブロ・ジュニア、インポシブレが挑戦。普段なら流血試合になるようなメンバー構成なんですが、タイトル戦ということもあってか試合開始時にはお互いに握手するなどして、クリーンな試合でした。序盤はそれぞれのジャベの応酬から始まり、そして徐々に大技が繰り出されていくという、スタンダードな試合展開でしたが、それが逆に個々の技量の高さを窺わせていて良かったですね。年齢的にも体力的にもいっぱいいっぱいなブラックテリーですが、ジャベの応酬になるとまだまだ若い者には負けないという感じ。ドクトル・セレブロは小柄なんですけど、非常に素晴らしい選手ですね。エル・イホ・デル・ディアブロの息子のディアブロ・ジュニアは父親を超える選手になると思います。インポシブレは空中技が得意な選手と思っていましたが、ジャベの知識もなかなかなものでした。激戦の末、エル・イホ・デル・ディアブロがブラックテリーからピンフォールを奪って、新王者の誕生となりました。

 セミのパンテラファミリー対ナバロファミリーのリベンジマッチは、正直なところ盛り上がりにかける試合でした。せっかくトラウマIIが登場しているというのに、彼の良さを引き立てる相手が不在。パンテラはもう体力的にかなり限界が来ているような印象でした。息子のイホ・デ・パンテラも練習不足。ジャベの知識も貧弱で、トラウマIIの相手としては不十分。ネグロ・ナバロもトラウマIIも多彩なジャベが繰り広げられてこそ魅力を十分に発揮する選手なのに、それを受ける側が不在となると、試合の中で盛り上がる要素がありませんからね。試合はストレートでナバロファミリーの勝利。

 メインのタッグトーナメント戦エル・プロテクトールは、登場する選手が多すぎて何がなんだからわからなかった印象。逆にこういう乱戦でも活躍できる選手っていうのはやっぱり良い選手が多いですね。中でも注目だったのは、エロデス・ジュニアとタッグを組んでいたアトミックスター。小柄な体格にも関わらず、トーナメント決勝のイホ・デ・ドス・カラス、ドラゴン・フライとの試合では自分の役目をしっかりと全うしていた印象。エロデス・ジュニアはCMLLのリングにいた時の方が良かった気がします。トーナメントを制したのはエロデス・ジュニア、アトミックスターのタッグ。エロデス・ジュニアがイホ・デ・ドス・カラスにファウルしたのをレフェリーが見逃し、そのままピンフォールを奪って勝利。うーん、ファウルとかって相手との実力差があり過ぎる場合とかは面白いんですけど、イホ・デ・ドス・カラスと同じくらいの体格をしておきながら真っ向勝負しないというのは、個人的には頂けませんねぇ。