5月17日水曜日アレナ・ナウカルパンで開催されるIWRG定期興業の全カードが一足先に発表。メインはブラックテリー率いるGYM FILLと、ファンタスマ・デ・ラ・オペラ率いるGYM BOOMが激突。GYM BOOMというと、メキシコシティを中心にインディー興行で活動しているジムだ。
セミのタッグマッチでは、イホ・デル・アレブリヘ、マイク、テーロが、ルナティック・エクストリーム、ボルティセ、エスカンダが対決。
LUCHA ESTELAR
POR EL CAMPEONATO MUNDIAL DE PESO WELTER
VERSIÓN CMLL
MEPHISTO
(CAMPEÓN)
vs
(RETADOR)
NEGRO CASAS
¡ CHOQUE SEMIFINAL DE LUJO !
MÍSTICO, RUSH Y EL VALIENTE
vs
MR. NIEBLA, ÚLTIMO GUERRERO Y EUFORIA®
EVENTO ESPECIAL
ÁNGEL DE ORO, JOHNNY IDOL Y STIGMA
vs
DRAGÓN ROJO, PÓLVORA Y NIEBLA ROJA
TERCERA LUCHA
STARMAN, LESTAT Y BLACK TIGER
vs
RAZIEL, CANCERBERO Y POLICE MAN
SEGUNDA LUCHA
REY SAMURAY Y EL ASTURIANO
vs
HIJO DEL SIGNO Y METÁLICO
PRIMERA LUCHA
MEYER Y PARIS
vs
INQUISIDOR Y CAMORRA
メインはCMLLウェルター級タイトル戦。現王者のメフィストに、ネグロ・カサスが挑戦。ベテランルード同士の熱い試合になるのは間違いなし。セミのタッグマッチでは、ミスティコ、ルーシュ、バリエンテが、ニエブラ、ウルティモゲレロ、エウフォリアが対戦。
火曜日アレナ・メヒコのメインイベントにはエチセロが登場。ペステネグラのニエブラ、クラネオとタッグを組んで、マルコ、アトランティス、ティタンと対戦。セミのシングルマッチでは、レイ・コメタとカベルナリオが激突。レイ・コメタを破ってメキシコウェルター級タイトルを獲得したソベラノはミッドカードに登場。パンテル、ブルーパンテル・ジュニアとタッグを組んで、サム・アドニス、リッパー、フェリーノと対戦。
火曜日グアダラハラのメインにはインゴベルナブレスのルーシュ、マスカラ、ピエロスが登場。カリスティコ、マキシモ、エストゥーカとタッグマッチで激突。セミでは、ブルーパンテル、ジョニー・アイドル、ゲレロマヤが、ロス・イホス・デル・インフィエルノのメフィスト、ルシフェルノ、エフェストと対戦。
金曜日アレナ・メヒコのメインは、カリスティコ、ミスティコ、マキシモ対ネグロ・カサス、メフィスト、エフェストのタッグマッチ。プエブラ興行からライバル関係が始まったネグロ・カサスとメフィストに注目。ミッドカードではティタンとカベルナリオが電光石火マッチで対戦。
メインにはインゴベルナブレスが登場。ルーシュ、マスカラ、ピエロスが、アンヘル・デ・オロ、バリエンテ、エストゥーカ・ジュニアと激突。セミでは、レイ・コメタ、ドローン、フエゴが、エチセロ、ニエブラロハ、ルシフェルノと対戦。ミッドカードは女子ルチャ。エストレジータ、バケリータ、サネリーが、コマンダンテ、セドゥクトーラ、メタリカと対決。
日曜日アレナ・メヒコのメインは、カリスティコ、アトランティス、マルコ対ニエブラ、ウルティモゲレロ、グランゲレロのタッグマッチ。セミでは、ジョニー・アイドルとサム・アドニスが久しぶりに対決。エストゥーカ、バリエンテ、クラネオ、そしてカベルナリオも登場。ミッドカードでは、ダイナマイト兄弟のサンソン、クアトレロ、フォラステロが、ソベラノ、ペガッソ、オロ・ジュニアと激突。
グアダラハラのメインは、スターブラック、ジョーカー、バケロ・ジュニア対ナウティリウス、サディコ、エクスポロシボ。セミでは、メタトロン、ネウトロン、コスモスが、ラファガ、レオンブランコ、レランパゴアスルとタッグマッチで激突。ミッドカードの電光石火マッチでは、ティグレブランコとリンテルナが対戦。
(画像・記事元:superluchas.com Ernesto Ocampo)
小柄な体格、そして彫の深い先住民の顔立ち、マリオ・バルブエナ・ゴンサレスは、スポーツとトロピカル音楽を愛する、活発な少年だった。14歳の時、彼は小さなバンドでサルサを演奏しており、これが自分の仕事であると思っていた。
コメタスアスレスⅠとⅡにルチャリブレのトレーニングに誘われた。元気が有り余っていたマリオは、プロになろうとはその時は思っていなかったという。1975年1月、ルチャリブレに目覚めたマリオは、まるでスポンジのように経験したものを吸収していった。
同年8月、わずか8か月間のトレーニングの後、マリオはメキシコ州、テナンゴ・デル・バジェにあるサンティアギート・クアスステンコという小さな村で行われたルチャリブレの興行に、コメタアスルⅢとしてデビューし、対戦相手のフアニート・ラミレスに勝利した。マリオは試合で勝利した喜びよりも、対戦相手のフアニートが、すべてのルチャドールに家族ぐるみで挨拶をしていたこと、そして、エル・サントとも挨拶していたのを見たことに感銘を受けた。その瞬間、マリオはルチャドールとして生きる道を決心したという。
マリオはその後、伝説のルチャドール達が、フリースタイルのレスリングで汗を流した、ブルーデーモンのジムで己の技術を磨くことにした。
マリオは、仲間からアパッチェと呼ばれており、それを気に入り自らもアパッチェと名乗ることにした。また、メディアのインタビューでも自分が本当にアパッチ人であることを保証していた。
ジムの中でも目立った生徒だったこともあり、インストラクターのアシスタントとなったマリオは、弟子を取り始めた。その中の一人である、ルイス、ガルシア・ベルガラは、彼が1981年4月18日グアナファトのトランダクアオでデビューさせた。ルイスは、バンカーと名乗り、借りたマスクで登場し、対戦相手のニキ・アビラに勝利。そうしてルイスは、後のシルエタとなるのだった。
1984年、ラファエル・サラマンカは、ルイスとマリオをアレナ・メヒコに呼び、トレーニングを開始した。マリオは当時、プルマブランカ、もしくは、プルマ・アマリジャとしてデビューしようと考えていた。
ところが、彼らは結局、EMLLのリングには登場しなかった。というのも、パビジョン・アステカのプロモーターであるモイセス・サラテが仕事を紹介し、両者はそれを引き受けたからである。ある日、マリオのタッグパートナーが興行に姿を見せず、その時、プログラマーのアントニオ・オルモスが、ルイスをマスカラなしで登場させ、マリオと共にグラン・アパッチェⅠ、Ⅱとして登場させることを思いついたのだった。
パビジョン・アステカでの興行はテレビ中継も行われ、スペル・ムニェコ、スペル・ラトン、スペル・ピノキオ、リッキー・ボーイ、ロス・モイカノスなど、オルモスのアイデアで、数多くのルチャドールが輩出された。
特に、ロス・モイカノスとはライバル関係を築くことになる。エル・トレオで開かれていたモラ・プロモーションの興行では、激しい試合を見せた。
グラン・アパッチェⅡは本誌のインタビューに当時、こう答えている。
「全ての試合に全力で挑む。例え、テレビ放送がなくても、会場に女の子がいなくても、100%全力で試合をするんだ。今の若い人たちにはそれが足りないんじゃないかな。慎重になりすぎだ。彼らは、ただテレビ放送のために試合して、地味な会場では、同じように試合をしないんだよ。」
グラン・アパッチェⅠはこう答えている。
「パビジョン・アステカに初めて登場したのは85年だったと思う。そこで、自分自身を知ったんだ。スター選手だったよ。メキシコシティから、レオン、サン・ルイス・ポトシまでの航空券を会社が買ってくれていたんだから。ティファナに着いた時、観客は俺たちを歓迎してくれた。わざわざ特別な興行を組む必要なんてなくて、俺たちアパッチェスとモイカノス、メリダのポリフォルム、ティファナのアウディトリオを満員にしたよ。苦労しなかった。」
アパッチ族の歴史を読んだ後、マリオはアメリカの西部劇に登場するようなステレオタイプのネイティブアメリカンとして登場はせず、リアルな先住民として登場するようにした。チワワ、ソノーラ、アリゾナ、ヌエボ・メヒコ、そしてテキサスの一部は、メキシコの一部だった。グラン・アパッチェⅠはこう答えている。
「俺たちにはアパッチェ族の血が流れているんだ。俺たちのじいさんばあさん、そのまたひい爺さんやひい婆さん。アメリカ人の迫害から逃げてきて、北の荒涼とした大地に住み始めたんだ。俺たちの家族、記憶にない時間、もしかしたら、アジアかもしれない、アラスカから北メキシコにやってきて、そして今、8万種類の民族と混じった。その中で、アパッチェスとナバホスは最も重要で、純粋な種族なんだ。
グラン・アパッチェは、マリセラ、そしてファビオラという二人の娘を授かった。1986年、わずか15歳の当時、練習生だったサンドラ・ゴンサレスと恋に落ちたグラン・アパッチェは、11歳の年の差があるにも関わらず結婚した。サンドラは、1986年ベラクルスのマルティネス・デ・ラ・トーレで、レディー・アパッチェとしてデビューし、ウルトラビオレンシアと対戦した。その後、アパッチェは娘のナンシーを出産するため、数か月間、リングから姿を消した。
1987年、17歳になったレディ・アパッチェは、パビジョン・アステカに他のアパッチェスと登場した。
パビジョン・アステカが消滅すると、アパッチェスはインディー団体で活躍するようになった。ところが、レディ・アパッチェがグラン・アパッチェと離婚してしまう。
グラン・アパッチェは1992年にEMLLに参加すると、音楽好きであることを理由に、ロス・ルードス・デル・リトモを結成。アリ・ロメロ、クンフー、ブファロ・サルバヘ、アメリカ、ハルコンネグロ、マリオ・プラド、別の15歳を迎えた練習生であり、ラファエルバラダスの孫であるビビアナ・オチョア、バラダス、後のエストレジータと活躍する。
1995年、グラン・アパッチェは、カルロス・マイネスのルチャ・リブレ・インテルナシオナルに参戦。目的はマイネスが日本のIWAと繋がっていることから、日本で試合をするためであり、目的は見事に達成。IWAではリオンとしてデビューしている。
LLIが消滅すると、AAAに参加し、再びグラン・アパッチェⅡと会うことになった。アントニオ・ペニャは、彼らをチバス・ラジャダスⅠ・Ⅱとしてマスクマンとしてデビューさせたが、2000年に日本での試合のために再びCMLLに短期間ながら参加し、みちのくプロレスではグラディエーターとして、そしてCMLL日本ではキンバとしてデビューした。
こうして、様々な目的を達成したグラン・アパッチェは、再びAAAに参加。アントニオ・ペニャは練習生のためのトレーナーになってほしいと願い、本人もそれを承諾。また、自身も再びリングに上り、ライバルと死闘を続けるなど、活躍を続けた。
グラン・アパッチェは最後の瞬間まで、AAAに所属した。練習生のトレーナーとして、また、インディー団体とのAAAの代理人としての仕事もしていた。
残念なことに、大腸がんと診断されたグラン・アパッチェは、賢明な治療を続けたが、進行を止めることはできず、最後は、電話にも応えることができないほどだった。
グラン・アパッチェこと、マリオ・バルブエナは5月7日早朝58歳の若さでこの世を去った。
(画像・記事元:thegladiatores.com)
元WWEのジャック・スワガーがFULLへの参戦について発表した。オール・アメリカン・アメリカンことジャック・スワガーは、FULLでの全興行への参加に向けて、準備は万端。5月19日プエブラ、20日トルーカ、21日メキシコシティ、26日ケレタロ、27日サン・ルイス・ポトシの全興行に参加予定だ。メキシコでも数多くのファンが彼の来墨に興奮しており、また、アルベルト・エル・パトロンとの戦いにも興味津々だ。オクラホマのペリー出身のスワガーは、
「メキシコでFULLのスーパースターたちと試合をすることに、とても感銘を受けている。特に、メキシコの誇りであるアルベルト・エル・パトロンとの試合だ。でも、君たちに悲しいニュースがある。俺は君たち一人一人に、アメリカ人のやり方を教えてやるぞ。」
スワガーとアルベルトは、WWE時代から激しい抗争を展開しており、それがFULLでも再現されるというわけである。スワガーとアルベルトのシングルマッチは、今月21日メキシコシティでの興行で行われる。
(写真・記事元:thegladiatores.com Alfonso Lizárraga)
日本遠征から帰ってきたドラゴンフライは、アルゼンチン出身のルチャドール達の抗争を続けることになり、今回、彼の最初のミッションは、IWRGウェルター級タイトルを持つモスカへの挑戦だった。試合は3ラウンドを通して徐々に激しさを増していき、モスカのセコンドとして登場したヒップホップマンが試合を冷静に分析し、モスカへ関節技で試合を始めるべきと助言。その後は空中技や、ストロングスタイルでの殴打、拷問技が繰り広げられ、王者と挑戦者の両方に疲れが見え始めると、それまで、セコンドに徹していたヒップホップマンが、レフェリーの注意を惹きつけ、抗議しようとしたドラゴンフライを、モスカが丸め込んでピンフォールを奪った。
セミのタッグマッチ、ベネノ、カラウィ、ビジャノⅣ対ピラタ・モルガン、イホ・デル・ピラタ・モルガン、ピラタ・モルガン・ジュニアの試合では、ビジャノⅣがモルガンファミリーとの抗争を開始。FILL杯でGYM FILL、そして、ブラックテリーとの抗争が進展中でありながら、さらに抗争を発展させるビジャノⅣに注目だ。
(写真・記事元:superluchas.com)
山口県光市出身の宝城カイリが、スターダム退団を発表した。現在28歳の彼女は、プロレスラーとしてはわずか5年のキャリアしか積んでいない。身長155cm体重55kgと、決して恵まれた体格ではない彼女が、初めてメキシコの土を踏んだのは2013年だった。当時の本誌のインタビューにこう答えている。
「メキシコ料理はとても辛いと聞いているけど、食べてみたいです。それと、タコスも。メキシコについてはほんの少しだけ知っています。文化、歴史、アステカ文明、マヤ文明、トルテカ文明とか・・・。メキシコの人はみんな優しいですね。ルチャリブレは2本、3本勝負で、ミル・マスカラス、エル・サント、ブルーデーモンといった伝説が存在していることも知っています。できる限りもっとメキシコのことが知りたいし、今回のメキシコ訪問が最後にならないことを願っています。」
風香に鍛え上げられた宝城は、紫雷イオと共にスターダムをけん引する選手に育ち、風香と愛川ゆず季が引退した後も、スターダムに残った。
以前にも伝えた通り、宝城はWWEのパフォーマンスセンターでトレーニングを行っているのが目撃されており、宝城もWWE側も互いに接近しているのは明らかだ。
宝城は5月5日金曜日に行われたスターダムの興行にて、退団を発表した。その後については明言しなかったが、デイブ・メルツァーがF4WOnlineを通して、宝城がWWEに挑戦することが確認されている。
メルツァーは、実は宝城は3月にすでにWWEと契約を交わしていたとし、近くオーランドにあるWWEパフォーマンスセンターでトレーニングを始めるだろうとコメント。デビューは、おそらく女子トーナメント戦であり、その後、準備が整い次第、NXTで最も活躍する女子プロレスラーの明日華と対戦するだろうとしている。
一方、柴雷イオはWWEとは契約には至っていないが、スターダムのプロモーターである小川ロッシーに配慮してのことだろう。