ルチャリブレ馬鹿は今日もプロテインです

ルチャリブレ、プロレスのスペイン語記事を日本語訳して紹介します。

オードリー・若林「評論家きどりばかりのツイッター」を読んで

 元記事はオードリー・若林「評論家きどりばかりのツイッター」 | 世界は数字で出来ている
 僕もかくいうツイッター民なのですが本格的に始めたのはメキシコに渡ってきてからだったのでフォロワーはほとんどがメキシコ人であり、僕がフォローしている人もほとんどがメキシコ人なので日本のツイッター民とはそれほど交流がありません。ということで今日は「じゃあメキシコの人たちはどんなことをツイートしてるの?」ということについて簡単に書いてみようと思います。
-恋愛
 僕のフォローしている若い人たちは恋愛に関するツイートを頻繁にします。日本と違ってそういう感情を表現することに抵抗があまりないんでしょうね。内容も非常にポエティックなものが多くて「一晩たってから読み返したら消したくなるだろ」みたいなツイートです。相手の名前を名指しにしていることはほとんどありませんが、どちらにせよ日本人からみたらツッコミどころ満載な内容です。
-食事・生活情報
 これは僕もしょっちゅうツイートするんですが、どこのタコス屋が安くて美味しいだの、どこのパン屋がおススメだの、最寄りの病院はどこだの、とにかく自分の生活を良くしたいという人と、自分が見た・聞いた有益な情報を他の人にも教えたいという人たちの間の交流が多いです。日本でもこういった情報の交流はツイッター上でも行われているとは思うのですが、メキシコシティの場合、ツイッター上において地区毎に独自のコミュニティのようなものがあって、その中で情報通の人たちから具体的で有益な情報が取得しやすいという利点があります。日本でも区毎のコミュニティみたいなものがあったりはするものなのでしょうか?
-犯罪・事件情報
 日本にお住まいの方はメキシコがどんな国かニュース等でご存知だと思いますが、自分自身の安全を確保することはメキシコでは当たり前のことです。ツイッターではそういった情報がどんなニュース番組よりも早く流れてくるので、退社時間がいつも遅い僕はツイッター上で会社近辺や自宅周辺で何か物騒な事件が起こっていないかをチェックしています。メキシコ人もそういう情報には非常に敏感なので、彼らが危ないと言っているときは素直に危険な状況なのだと判断する材料にもなります。
 若林さんが例に挙げている「誤字脱字」に関してはメキシコの人たちは全くツッコミませんね。僕は日本人なのでスペイン語の文法や使い方が多少間違っているツイートがあるんですが、彼らはそんなことはほとんど気にしなくて内容さえわかればちゃんと答えてくれます。また、たったそれだけのことで相手が馬鹿だとかそういう判断をするような人はいませんし、それで優越感を得る人なんてのもいないんじゃないでしょうか。
 ちなみにこのボケとツッコミというのはメキシコのコメディアン達にはなくて、もしかしてこれは日本独特のものなのではないかなとさえ思います。そもそも日本ではボケるという動詞がありますが、メキシコにはボケるという動詞もありませんし、また意識してそういうことをするような人もいないように感じます。だからこそ彼らは日本人の僕が「ボケ」て見せたりすると、心の底から不思議がったり逆に真剣に受け止めてしまったりするのかもしれません。例えば、僕がメキシコに渡った理由を話すときに「僕はメキシコ人女性を追って仕事を辞めてまでメキシコに来ました。まあ、その女性とはもう別れたんですけど。」というと、日本人にとっては「何をしてるんだお前は」という話の種になるんですが、メキシコ人にこれを話すと「マジかよ…。お前かわいそうな奴だな。それにしてもお前のその元カノもヒドイ奴だな」みたいな感じになって全然笑ってくれないんですね。
 まあ、この話題も日本人の性質と括ってしまってまえばそれだけなんですけど、情報化社会に伴ってみんなが頭でっかちになってしまっているというのは紛れもない事実だと思います。それが悪いことかどうかはわかりませんが。