ルチャリブレ馬鹿は今日もプロテインです

ルチャリブレ、プロレスのスペイン語記事を日本語訳して紹介します。

パンデミックがルチャリブレに残した爪痕

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(写真・記事元:superluchas.com ADANZUKE)

  • 世界中で猛威を振るうコロナウィルスは、メキシカンルチャリブレの大イベントを中止に追いやった。興行の再開は何時になるのだろうか?

 2019年末から拡大が始まったCOVID-19による世界的公衆衛生危機は、全ての製造業の生産活動を途絶えさせ、ルチャリブレも例外でなく、興行の開催を中止させた。

  パンデミックはファンから素晴らしい興行に狂喜乱舞するための客席を奪っただけでなく、歴史ある大イベントの中止という、ルチャリブレ史上起こりえなかったことを引き起こしている。

パンデミックが奪い去ったもの

 この記事で紹介する大イベントは、世界的にも知られているイベントではあるが、実際にはメキシコの様々なローカルにおいて有名なイベントも中止になっており、同じように我々は開催中止の悲報を受け止めている。

オメナヘ・ア・ドス・レジェンダス(CMLL

 2020年2月13日、CMLLはサルバドール・ルテロスとサングレチカナという二人の偉大なるレジェンドを称える大イベントの開催を発表した。3月20日金曜日の午後8時30分ルチャリブレの聖地アレナメヒコの開催が予定されていた。

 メインイベントでは抗争が激化し、そのピークを迎えていたフェリーノとバルバロカベルナリオのカベジェラ戦が予定されていた。

 他に組まれていた対戦カードとしては、ウルティモゲレロ、グランゲレロ、エウフォリアのロス・ゲレロスラグネロスが、バリエンテ、ボラドールジュニア、カリスティコとのCMLLトリオ王座防衛戦が予定されていた。

 行政による緊急事態宣言により、CMLLは3月14日に大会の開催を中止した。

アレナ・ロペス・マテオス創立記念興行

 2020年5月24日日曜日、大々的にアレナ・ロペス・マテオスの創立53周年記念興行が開催される予定であった。エクトール・グスマン代表は、開催の数週間前に出場選手を発表していた。

 メインイベントでは、ブルーデーモンジュニア、L.A.Park、イホ・デ・L.A.Park組がドクトルバグネルジュニア、イホ・デ・ドクトルバグネル、ガレノ・デル・マル組という豪華トリオによる対戦が実現する予定であった。

 他にはレディ・アパッチェとロシー・モレノによるシングルマッチが組まれており、この試合がロシー・モレノ引退試合となる予定であった。

 パンデミックは興行を中止に追いやった一方で、歴史的な会場を運営する固定費を捻出するべく、グスマンファミリーによる募金キャンペーンを設立することとなった。

トリプレマニア XXVIII

 毎年8月にトリプレマニアを開催しているAAAだったが、第28回を迎える今年は8月22日にアレナ・シウダ・デ・メヒコにて同大会を開催する予定であった。

 注目の対戦カードとしてはチェスマンとパガノによるカベジェラ戦や、『el Torneo Héroe o Villano』の他、4組のタッグによるカベジェラ戦なども行われる予定であった。

 十分な改善の状況が見られないことから、AAAは大会の開催延期を発表したが、近々、ドライブイン興行を開催すると発表した。

CMLL創立記念興行の開催は?

 9月はメキシコ独立記念を祝うと共に、世界最古のルチャリブレ団体の創立記念を祝う月でもある。

 CMLLはソーシャルディスタンスを確保した上での興行開催に向けて準備を進めていると表明しているものの、メキシコシティ政府は未だ承認していない。そのため、同団体は対戦カードの一部すら発表しておらず、また、創立記念興行を開催するのかどうかさえ発表していない。

https://superluchas.com/lo-que-la-pandemia-se-llevo/