ルチャリブレ馬鹿は今日もプロテインです

ルチャリブレ、プロレスのスペイン語記事を日本語訳して紹介します。

【INDIES】イホ・デル・サント「さよならを言うことは悲しいが、必要なこと」

(写真・記事元:mexico.as.com 記者:Fernando Salazar, Javier Cardoso)

 エル・イホ・デル・サントは自身の42年のキャリアに終止符を打つことを決め、9月22日アレナ・シウダ・デ・メヒコ大会を皮切りに引退ツアーを開始することを発表した。引退ツアーの締め括りについてはまだ決めていない。というのも、銀の継承者は登場した際に満足感で満たされた日本とヨーロッパでも引退試合を行いたいと望んでいるからだ。

 AS Méxicoのインタビューにて、銀のマスクマンはエディ・ゲレロのような数多のライバルや友人たちと対峙したキャリアに別れを告げることは苦痛であるが、自身の人生、そして選手として全盛期に引退するためには必要であると断言した。

 「金のブローチで、いや、銀の方が良いかな、キャリアを終えようとしている。何故なら今、人生の転機だからだ。しかし、肉体的にも上手くやっているし、自分の望んでいることははっきりしていて、さよならをいうことは悲しいが、必要なこと。」とエル・イホ・デル・サントは発言した。

 現在までに計画されていることはというと、エル・イホ・デル・サントはこれまでに試合を一度は行ったことのある会場のほぼ全てで試合を行うことを望んでいるが、一方で全32州で実行することは難しいことを認識しているという。

 「恐らく、ここで私が心地よく感じるかどうか次第だ。何故なら32州全部というのは難しいからだ。重要な試合を行った大きな、観客がたくさん集まる会場で大会を開催したいが、日本やヨーロッパに別れを告げずに引退はしたくない。全身全霊で始めた時、ヨーロッパは成功した場所だ。我々はマドリードにいて、またあそこに行きたいが、上手くいくかの感触次第だ。4年も掛かるような、時間のかかる引退ツアーは望まないよ。1年だってごめんだ。」とコメントした。

 リンゴ・メンドーサとタッグを組んだ、コロソ・コロセッティ、サングレ・チカナとのデビュー戦を思い出す場面があった。

 「このマスクとキャラクターでリングに初めて上るというのは挑戦でしかないわけで、忘れることはできない。何が起こるのかはわからなかったし、とても美しい瞬間だった。何故なら、ヌエボラレドの会場は満員御礼で、会場の外には入場できなかった人々で溢れていて、偉大な3人のマスター、リンゴ・メンドーサ、対戦相手のサングレ・チカナ、コロソ・コロセッティと素晴らしい試合を行うことができたんだ。そんな中で最も素晴らしかったことは、人々が自然にサントの名前をちゃんとしたことであって、エル・イホ・デル・サントとしての私の最初の試合は忘れられない。」と発言した。

 最後、父親のドン・ロドルフォ・グスマン・ウエルタと母親のことを思い出し、メキシコのルチャリブレにおいて最大の伝説としてのキャリアを終えようとしている自分に、両親は何を言うであろうかということについて言及した。

 「とても嬉しく、私のことをとても誇りに思ってくれていると思う。『おめでとう、息子よ、息子として期待していた以上のことをやってくれた。』と言ってくれると思う。母については言及しない。恐らく、彼女は息子が生まれた後でもルチャドールであった父に反対していたであろうから。しかし、両親はとても満足してくれていると思う。」

 エル・イホ・デル・サントが引退ツアーの開始を9月22日に選んだ理由は、誕生が1917年9月23日であった父親を讃えるためであるということも言及に値する重要なポイントだ。

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