(画像元:CMLL 記事元:superluchas.com 記者:Apolo Valdés)
CMLLの待ちに待ったGrand Prixが開催され、メキシコ選抜とAEW、MLW、RevPro、NJPW、ROHなどの選手からなる海外選抜が激突した。
毎年恒例、20名の選手の紹介が終わると国家警備隊による国歌演奏が行われ会場から歓声が起こった。
試合が始まると待ってましたとばかりに全員が入り乱れての乱闘が始まった。
まずはテンプラリオとロビーXが行動を起こし始め空中戦を開始。その後、両陣営から1対1の構図で選手が試合を始め技を披露するのであった。
全員が一通りのデモンストレーションを終えると、ミスティコがカイル・フレッチャー、辻陽太、クラウディオの攻撃に耐え、ボラドール、マスカラ・ドラダと共に反撃を開始した。
ここから選手の脱落が始まる。まずは海外選抜のアキラがウルティモ・ゲレロの雪崩式スープレックスでピンフォールを奪われ脱落した。
試合はその後、両陣営が脱落者が出ないようにお互いを助け合う場面が続いた。
試合中、問題も発生した。ロッキー・ロメロとフリップ・ゴードンが仲間割れし殴り合いを開始すると、その隙をついてテンプラリオがゴードンを排除した。
予期せずしてイクロー・クォンがバリエンテに完封勝利すると、エウフォリアが続いて韓国人レスラーを排除した。一方で、デイビー・ボーイ・スミスJr.は強力なボディースラムを決めてウルティモ・ゲレロからピンフォールを奪った。
ロビーXがエスフィンヘを排除すると、続いてカイル・フレッチャーがエウフォリアを排除し、メキシコ選抜にピンチに陥ってしまう。
トラブルメーカーであったロビーXをティタンが仕留めると、その後、試合はしばらくの間、脱落者が出ない状態が続いた。とりわけロッキー・ロメロはライバルの猛攻に耐え、最後はコーナーから飛んだテンプラリオをドロップキックで迎撃するとキャメルクラッチでギブアップを奪うことに成功する。
アトランティスJr.がデイビー・ボーイ・スミスJr.を排除すると、ミスティコがマンスールを排除する。その一方で海外選抜のクラウディオはバックブリーカーとニュートラライザーを炸裂させティタンから3カウントを奪うことに成功する。
辻陽太はボラドールJr.からもう少しでギブアップを奪うところまで追いつめるもののロープに到達。しかし、技を解除しなかった日本人レスラーはレフェリーの注意に激怒しニードロップで攻撃したため反則負けとなった。
マスカラ・ドラダを排除し勢いを増すクラウディオだったが、ここでボラドールとアトランティスJr.が連係プレイで一時的にクラウディオを戦闘不能に追い込むことに成功する。
リングではカイル・フレッチャーとミスティコが真正面からぶつかり合っていた。オーストラリア人レスラーはミスティコを追い込み試合を支配した。しかし、ミスティコが反撃のスパニッシュフライを炸裂させ、レフェリーがカウントを開始するも、その途中でロッキー・ロメロはレフェリーのカウントを妨害したたことで怒りを買い、退場を命じられてしまう。
カイルはその隙を利用しミスティコのマスクを奪って丸め込み3カウントを奪うことに成功する。ミスティコはその後、ロッキー・ロメロとの殴り合いに終わってしまうが、アトランティスJr.がフレッチャーに勝利しミスティコの仇を取ることに成功する。
海外選抜最後の1人となったクラウディオはアトランティス大陸の王子と対峙し、激しい応酬を繰り広げた。しかし、ライバルの攻撃を耐え抜いたスイス人レスラーはラリアットでアトランティスJr.をリングに沈め、ピンフォールを奪った。
最後は、クラウディオとボラドールの一騎打ちとなった。クラウディオはこの時点で大会で最も多くのライバルを排除した選手の1人となった。両選手ともお互いの大技を受け続けたが、最後はカスタニョーリがラリアット3発と、ニュートラライザーとパイルドライバーのコンビネーションでボラドールからピンフォール勝ちを収めた。
こうして、AEW所属のクラウディオ・カスタニョーリがGrand Prix 2024年の覇者となった。