以前からちょくちょく記事の中に登場しているエスカディというルチャドーラがいるのですが、新人過ぎてデータがあまりなかったのでちょっと調べてみました。
生年月日および本名は非公開。デビューは2012年の4月ということで、現在はCMLLやChilangaMaskなどで活動中。身長は167cmということで、一つ一つの動きに迫力があるのが魅力です。
トレーナーはマルセラ姐さん、レイ・メルクリオ、ヴィルスということで、オーソドックスなファイティングスタイルを現在はとっています。
ネット上をいろいろ探しても彼女に関する記述は少ないのですが、Luchatitlanというブログで彼女へのインタビュー記事が掲載されていましたので、翻訳してみました。
女性はか弱い?
ステレオタイプなメキシコの社会は、不幸なことに女性の肉体を使った仕事への障害であり続けている。男性と女性の生物学的な違いの誤った理解は、女性の活動を制限してしまっているが、最近のルチャ・リブレのリングは、そういった古い伝統的な女性へのイメージを覆すような女性たちを見ることができる場所へと変わった。
今回、エスカディは女性に限界など存在しないということを我々に見せてくれた。エスカディはまだ若く、軌道に乗り始めたばかりのルチャドーラだが、既にファンを魅了している。弓を持った冬の狩りの女王の名を冠したエスカディは、他のスポーツではなく、ルチャ・リブレを選んだ。ルチャ・リブレは彼女にとって特別であり、リングに立つことに興奮しているという。
女闘士エスカディは本誌に、彼女がリングに体を打ち付けるスポーツ、ルチャ・リブレに関心があることを家族に告げたとき、多少の驚きはあったものの、家族は彼女を応援すると述べてくれたことを話してくれた。
「家族はいつも私を支えてくれているわ。」
ーどうしてマスクを付けることに?
「マスクをつけるという匿名性、そしてその匿名性が観客にとっても、ルチャドールにとっても重要な意味を有するということに興味を持ったのよ。」
我々は皆、ルチャ・リブレというスポーツを楽しみ、キャラクターとその動きに無限性を見て、そして熱狂し、お気に入りのルチャドールを応援する・・・それに対してエスカディは何を考え、感じているのか?
ーあなたは何を考え、感じ、そして試合の前に何をするのか?
「そうね・・・まずはリラックスして集中することかしら。だって、相手が何をしてくるかなんてわからないじゃない。試合中はどのように相手に勝つかを考えているわ。不安なところはまだまだあるけれど。」
エスカディは観客との触れないは最も素晴らしい体験だという。なぜならそういった観客たちは既にエスカディの魅力に気づいているからだ。
「試合を勝利で終えたときに観客の前に立つと、観客がとても厳かなものに感じるわ。表現しきれないさまざまな感情が沸いてくるの。」
ーあなたにとってルチャドールであることにおいて最悪なことは?
「怪我をすることよ!ルチャドールにとってルチャ・リブレは人生そのものだし、自分の愛するものや好きなものから一瞬たりとも離れるということは苦痛よね。」
ールチャ・リブレに対して批判的な人たちをどう思う?とりわけ、試合には台本があって、攻撃はどれもリアルではないという人たちに対して
「ふふふ、まあそれぞれが意見を持っているだろうし、そういう考えを変えるっていうことはないだろうしね。まあ、見るのを止めればいいだけよ。」
インタビューの最後に・・・
ここ数ヶ月、女性のルチャ・リブレを盛り上げようという機運がメキシコのプロレス団体において見られるが、一方で存在する男性中心の気風というのは論争のテーマであり続けているというのは女性のルチャ・リブレを取り巻く環境から見て取れるだろう。しかし、そうした状況がエスカディが目標を達成することの障害にはならない。
「ルチャ・リブレは進化したと思うわ。私がそういうことを感じたりしたことはないけど、でも、男尊女卑があるということに関しては疑いようがないわね。」
「私を応援してくれている人たちにはとても感謝しているわ。日々精進しながらより良いルチャをみんなに見せるから、みんなも夢に向かって戦うことをやめないでね。」