（写真元：CMLL 記事元：superluchas.com Apolo Valdés）
ファンによる投票で選ばれた挑戦者が各種タイトルの王者に挑む『王者達の夜』大会は今年で3年連続での開催となった。
前回大会と同様、今年もファンから多数の投票を集めたルヒドやスイシーダのケースのように、浮上中の若手選手らにタイトル獲得という大きなチャンスが与えられた。
会場に駆け付けた多くのファンの前で同大会は開催され、全ての出場選手らは観客に良い余韻を残したのであった。
NWA世界ミドル級王座戦
デプレダドーレスのメンバーであるルヒドは、CMLLの偶像とも言うべきミスティコと対戦、さらに勝利すればベルトを獲得できるというというチャンスが、王者達の夜大会のメインイベントで与えられた。
ルヒドのコンディションは最高潮であり、ミスティコと対峙するためにルードらしさを全開にしたファイトスタイルで試合に臨み、一方でミスティコも豊富な経験を生かした素晴らしい動きでルヒドと正面からぶつかり合った。
ルヒドはミスティコを酷く扱い憎しみを買うと、さらにはレフェリーに見られないようにミスティコのマスクを剝ぐなどして会場を沸かせた。
数分間の激しい応酬の後、ミスティコは反撃を開始しフィニッシャーのラ・ミスティカでルヒドからギブアップを奪い、ベルトの防衛に成功した。
CMLL世界ウェルター級王座戦
若手選手のスイシーダが不死者ことティタンと対峙。ティタンは経験の差を活かし、序盤から試合を支配しようとしたが、スイシーダは臆することなく、試合を振出しへ戻した。
複数の関節技で戦わなければならなかったティタンだが、スイシーダは与えられたチャンスを逃すまいとギブアップすることはなかった。
空中技に失敗し足を負傷したティタンは自身の傲慢さを悔い、スイシーダは足を狙った打撃技と関節技で集中攻撃を仕掛けたが、王者はそれに耐えた。
数分間の一進一退の攻防が続いたが、ティタンは足と首の複合関節技でスイシーダからギブアップを奪い試合に勝利した。
CMLL世界タッグ王座戦
現王者のアンヘル・デ・オロ、二エブラロハ組と、挑戦者のエスピリトゥネグロ、ドゥルセ・ガルデニア組は素晴らしいコンビネーションを見せ、試合は序盤から俊敏な動きと空中技による削り合いという幕開けとなった。王者は挑戦者のカリスマ性に押されることはなかった。
微笑ましい試合をするだけが能力ではないことを見せたエスピリトゥネグロとドゥルセ・ガルデニアは、王者の猛攻から上手く反撃に転じる場面も見せた。
王者は挑戦者をカンパーナで固め試合は決したかに見えたが、二人は足への関節技とメセドーラで関節技を返すことに成功する。
終盤、王者組はトップロープからの空中技で試合の流れを決めたが、カナディアンデストロイヤーを受けたガルデニアが痙攣を起こし救急搬送されることとなってしまった。
ナショナル女子タッグ王座戦
アマゾネス達は『王者達の夜』で王座戦を行うことになった所以を明らかとし、会場を大きく沸かせる場面があった。
王者のジュビア、ハロチータ組は挑戦者のシルエタ、アマポーラ組という、王者に威圧感を与える危険なタッグと対戦することとなったが、王者組は簡単に屈することはなく、試合中を通してその才能を引き出したのであった。
挑戦者からの攻撃と数回の空中技を受けきった王者組は同時に関節技で反撃し挑戦者からギブアップを奪うと王座の防衛に成功した。
CMLL世界トリオ王座戦
現王者のサグラド、ヘメロ・ディアブロⅠ、へメロ・ディアブロⅡ組が、挑戦者のエチセロ、エウフォリア、メフィスト組とタイトルを欲する気持ちを曝け出した激しい試合を繰り広げた。
試合は関節技の応酬からスタートしたが、すぐに激しさが増し、お互いが素晴らしいタッグとしてのコンビネーションを見せた。
場外へのエチセロの空中技、ヘメロス・ディアブロへのエウフォリアとメフィストの息の合った攻撃で、ロス・インフェルナレスが試合に勝利。CMLL世界トリオ新王者の誕生となった。
CMLL世界ミゼット王座戦
ピエロシートとメルクリオは『王者達の夜』大会の第一試合となるCMLL世界ミゼット王座戦で対戦。素晴らしい試合展開を繰り広げ、両選手とも素晴らしいスター選手であることを証明した。試合は王者ピエロシートがメルクリオからの挑戦を退け、タイトルの防衛に成功した。
