(写真・記事元:superluchas.com Arturo Cruz Flores)
- 無観客興行の開催にはCOVID-19への感染リスクが付きまとっている。しかし、パンデミックが終息した後でも潜在リスクはそのままであると、タラスコⅡは語った。
タラスコⅡはイダルゴ州出身のルチャドールで、30年に渡り現役で活動している。ほとんどの同業者らのように、自身も無観客興行という余白での活動再開を待ち望んでいる。「もう少しだけ(活動再開)を待つべきだ。」無観客興行への出場を決意した仲間達には理解しつつも、難しい状況であることは知っている。
感染への心配
インタビューでタラスコⅡはパンデミック禍におけるルチャリブレについて話した。
「無観客興行には出場していない。理由は単純に、家族と自分自身を守るためだ。この素晴らしいスポーツで生計を立てている仲間達には(出場が)必要なことなのだと理解しているし、徹底した予防策を講じることで興行を開催できるとは思うが、もう少し(活動再開を)待つべきだと思う。 必要なことなのだとは知っているが、健康が一番だ。」
―無観客興行において、ルチャドールらが自身の健康を危険に晒す価値はあると思うか?―
「どんな職業であれ、このパンデミック禍において健康を危険に晒すべき理由なんてないし、観客がいてもいなくても、興行の企画者らは感染予防のための対策を徹底する責任がある。2009年の豚インフルエンザが流行った時とは状況が違う。(現在のような)たくさんの規制はなかったし、ルチャリブレの興行は開催されていた。」
―感染リスクが0の状態でルチャリブレを行うことができる可能性はありますか?―
「疑問だね。なぜなら、現在のところ100%感染を防げる保証などないからね。」
タラスコⅡはベテラン選手はこの状況をより意識している、という。「(ベテラン選手の)ほとんどが無観客興行の出場を避けている。」とのことだが、例外もいくつかあるという。また、タラスコⅡはルチャリブレの将来について、コロナウィルスの撲滅がはるか先であることを考慮しながら、ルチャリブレというスポーツの性質上、感染を拡大させる可能性が高い、と彼の意見を述べた。
「接触が不可欠なこのスポーツにおいて、将来については全く読めないね。このことは我々全員が理解しておくべきだし、そのことに徹底的な責任を負わなければならない。家族や仲間、そして自分自身への感染を防ぐために、興行に参加する前によく考えなければならない。」と締めくくった。
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